ランドセルが臭くなった時の対処法
ランドセルを毎日使っていると、「なんだか臭いが気になる」「汗や雨のにおいが取れない」と感じることがあります。特に夏場や雨の日が続いた後は、背中や肩ベルト、内側のポケット部分に湿気や汗がたまりやすく、臭いの原因になることがあります。
ランドセルの臭いは、放置しておくとカビや汚れにつながることもあります。子供が毎日背負うものだからこそ、早めに原因を確認し、素材を傷めない方法でお手入れすることが大切です。
ただし、ランドセルは水洗いできるものばかりではありません。強くこすったり、洗剤をたくさん使ったり、ドライヤーで急に乾かしたりすると、素材が傷んだり、型崩れしたりすることがあります。臭い対策をするときは、まず乾いた布で拭き取り、風通しのよい場所でしっかり乾かすことから始めると安心です。
この記事では、ランドセルが臭くなったときの原因や、自宅でできる臭い対策、やってはいけないお手入れ方法について紹介します。子供が気持ちよく使えるように、無理なくできるケアを取り入れていきましょう。

ランドセルが臭くなる主な原因
ランドセルの臭いは、汗や湿気、雨、食べ物の汚れなどが原因で起こることが多いです。毎日使うものなので、気づかないうちに内側や肩ベルト、背あて部分に汚れがたまっていることがあります。
汗や皮脂がしみ込んでいる
夏場や登下校で汗をかいた日は、背中に当たる部分や肩ベルトに汗や皮脂が付きやすくなります。表面はきれいに見えても、湿気が残ったままになると、だんだん臭いが気になってくることがあります。
特に背あて部分は体に密着するため、汗の臭いが残りやすい場所です。暑い時期は、帰宅後に乾いた布で軽く拭き、風通しのよい場所で乾かす習慣をつけるとよいでしょう。
雨や湿気で乾ききっていない
雨の日に濡れたランドセルをそのままにしておくと、湿気がこもって臭いの原因になります。外側だけでなく、肩ベルトや底の部分、内側のポケットにも水分が残っていることがあります。
濡れたまま放置すると、カビが発生することもあるため注意が必要です。雨の日のあとは、タオルで水分を拭き取り、ふたを開けてしっかり乾かしましょう。
給食袋や体操服の臭いが移っている
ランドセル本体ではなく、中に入れているものが臭いの原因になっていることもあります。給食袋、体操服、上履き袋、濡れたハンカチなどを入れっぱなしにしていると、臭いがランドセルの内側に移ってしまいます。
特に週末に荷物を出し忘れると、月曜日には嫌な臭いがこもっていることもあります。帰宅後はランドセルの中を確認し、洗濯が必要なものは早めに出すようにしましょう。
食べ物や飲み物がこぼれている
水筒のお茶やジュース、給食の残り、持ち帰ったお菓子などがランドセルの中でこぼれると、臭いの原因になります。少量でも放置すると、内側にしみ込んで取れにくくなることがあります。
ランドセルの中が臭いと感じたら、底やポケットの奥まで確認してみましょう。汚れを見つけた場合は、固く絞った布でやさしく拭き取り、しっかり乾かすことが大切です。
まずは水拭きをする
臭いをとるために、まず始めにすることは、水拭きです。
まずは、臭いが発生している部分を突き止めることが大事なポイントです。
ここでは、水拭きする際の注意点などを紹介しますね。
水拭きは、適したときに
水拭きするときは、晴れている日中に行ってください。
できれば、梅雨時期のようなジメっとした時期は避けた方が良いです。カラッと乾燥した時期が適しています。
これは、水拭きした後にランドセルを良く乾かすためです。
水拭きするときは優しく
水拭きする布は、しかりと水分を絞って使用してください。
臭いをとるために、ゴシゴシとこすりたくなる気持ちはわかりますが、優しく拭いてあげることが大事ですよ。
「臭いが取れたのに、傷ができた!」なんてことになったら意味がないですからね。
それでも臭いが取れないときには?
ガンコな臭いには、水に中性洗剤を少量溶かしたもので、水拭きをすることをおすすめします。
ただし、中性洗剤を入れた場合は、牛革やコードバンのランドセルを拭いてはいけません。革の色が変色したり、シミになったりと、傷みの原因になります。
また、人工皮革であっても、ランドセルのフタ(表面の一番見える部分)は拭かない方が良いです。万が一、シミにでもなったら大変です。
水拭きした後はしっかり乾かす
ランドセルを水拭きした後は、必ずしっかり乾かしましょう。水分が残ったままだと、臭いが取れにくくなるだけでなく、カビや素材の傷みにつながることがあります。
まずは乾いたタオルややわらかい布で、水拭きした部分の水分を軽く押さえるように拭き取ります。特に背あて部分、肩ベルト、内側の底、ポケットまわりは湿気が残りやすいので、忘れずに確認しましょう。
その後、ランドセルのふたを開けたまま、風通しのよい日陰に置いて自然乾燥させます。早く乾かしたいからといって、ドライヤーの熱風を当てたり、直射日光に長時間置いたりするのは避けましょう。素材が硬くなったり、色あせたり、ひび割れの原因になることがあります。
内側の臭いが気になる場合は、完全に乾いてから消臭剤や重曹を入れた小袋を置くのもおすすめです。重曹を使う場合は、お茶パックや布袋に入れ、粉がこぼれないようにして使いましょう。
水拭き後の乾燥が不十分だと、せっかく掃除しても臭いが戻ってしまうことがあります。ランドセルの臭い対策では、拭くことよりも「湿気を残さないこと」が大切です。
それでも臭いが取れない場合は重曹を使う
水拭きしてしっかり乾かしても臭いが残る場合は、重曹を使う方法があります。重曹は消臭剤としてもよく使われる素材で、ランドセルの中にこもった汗や湿気の臭い対策に使いやすいです。
重曹が臭い対策に使われる理由は、臭いのもとを吸着しやすい性質があるためです。ランドセルの中にこもる臭いは、汗や皮脂、湿気、食べ物の汚れなどが原因になることがあります。重曹を置いておくことで、こうしたこもった臭いをやわらげる効果が期待できます。
また、重曹は強い香りで臭いをごまかすタイプではありません。芳香剤のように別の香りを足すのではなく、臭いそのものを抑えたいときに使いやすいのが特徴です。子供が毎日使うランドセルなので、強い香りを残したくない場合にも向いています。
使い方は、重曹をお茶パックや布袋、小さな不織布袋などに入れ、ランドセルの中に置いておくだけです。そのまま一晩から数日ほど置いておくと、こもった臭いがやわらぎやすくなります。
注意したいのは、重曹を直接ランドセルの中にまかないことです。粉が内側のすき間に入り込むと掃除が大変になりますし、素材によっては傷みの原因になることもあります。必ず袋に入れ、粉がこぼれない状態で使うようにしましょう。
重曹を使ってもカビ臭さや飲み物をこぼしたような強い臭いが取れない場合は、汚れが奥までしみ込んでいる可能性があります。その場合は無理に自己処理を続けず、ランドセルのクリーニングや修理を扱う専門店に相談するのがおすすめです。
その他の方法
天然成分の、除菌・消臭スプレー
その他の方法としては、消臭スプレーを使用する方法があります。
消臭スプレーは、スーパーやドラックストアでもたくさん売られていますよね。ですがあれらは布製の商品の消臭を目的として作られています。
ランドセルに直接スプレーした場合、色落ちやシミの原因となりますので、注意してくださいね。
ランドセルにおすすめなのは、天然成分だけで作られている、革製品用の除菌・消臭スプレーです。天然成分でできていますので、革製品を傷めることなく、消臭することができますよ。
それでも、ランドセルのフタの部分には、スプレーをしない方が良いです。万が一、シミになったりしたら大変ですからね。
スプレーした後は、水拭きのときと同じく、陰干しで乾かしてくださいね。
ランドセルに臭いをとった後の対処法
ランドセルの臭いを取るその他の方法
水拭きや重曹を試しても臭いが残る場合は、別の方法も組み合わせてみましょう。ただし、ランドセルは素材によって水や熱に弱い場合があるため、強い洗剤やアルコールをいきなり使うのは避けたほうが安心です。
日陰でしっかり風通しする
ランドセルの臭い対策で基本になるのが、風通しです。臭いの原因は、湿気がこもっていることで強くなる場合があります。
ランドセルのふたを開け、ポケットの中身もすべて出した状態で、風通しのよい日陰に置いておきましょう。直射日光に長時間当てると、色あせや素材の劣化につながることがあるため、日陰で自然に乾かすのがおすすめです。
消臭剤を入れておく
市販の消臭剤をランドセルの中に入れておく方法もあります。靴箱用やクローゼット用の無香料タイプなら、強い香りが残りにくく、ランドセルにも使いやすいです。
香り付きの消臭剤は、臭いと混ざってかえって不快に感じることがあります。子供が毎日使うものなので、できれば無香料タイプを選ぶと安心です。
新聞紙を入れて湿気を取る
新聞紙を丸めてランドセルの中に入れておくと、湿気を吸いやすくなります。雨の日のあとや、内側がなんとなく湿っぽいときに使いやすい方法です。
新聞紙は数時間から一晩ほど入れておき、湿ってきたら新しいものに交換しましょう。ただし、インク移りが心配な場合は、ランドセルの内側に直接強くこすれないように注意してください。
陰干し用の乾燥剤を使う
湿気が気になる場合は、乾燥剤を使う方法もあります。ランドセルの中に湿気取りやシリカゲルなどを入れておくと、こもった湿気を減らしやすくなります。
特に梅雨の時期や、雨の日が続いた後は湿気が残りやすいです。臭い対策だけでなく、カビ予防としても役立ちます。
中に入れている袋類を洗う
ランドセル本体を掃除しても臭いが取れない場合、原因は給食袋や体操服袋、上履き袋にあることもあります。袋類に汗や食べ物の臭いが残っていると、ランドセルの中に臭いが移ってしまいます。
ランドセルだけでなく、中に入れている布袋や巾着、ハンカチなども定期的に洗いましょう。特に週末は中身を全部出して確認する習慣をつけると、臭いがこもりにくくなります。
専門のクリーニングに相談する
カビ臭い、飲み物をこぼした臭いが残っている、何をしても臭いが取れない場合は、ランドセルのクリーニングに対応している専門店へ相談する方法もあります。
無理に洗剤を使ったり、水洗いしたりすると、素材が傷んだり型崩れしたりすることがあります。強い臭いが長く続く場合は、自宅で無理に落とそうとせず、専門店に見てもらうと安心です。
まとめ
現在では、80%ほどの子どもが人工皮革のランドセルを使用しています。
この素材は、牛革やコードバンなどの天然素材で作られたランドセルよりも臭いが付きにくくなっています。牛革やコードバンは、タバコの臭いや食べ物の臭い、カビや香水などの強い臭いが染み込みやすい素材です。
この素材のランドセルは、デリケートなので、臭いをとるときにも細心の注意を払う必要があります。
ランドセルの臭いをとるときには、まずは、臭いがどこから発生しているのかを突き止めることがポイントです。
その場所を突き止められれば、臭いの原因もだいたいわかりますよね。そして、その場所に適した方法で、臭いをとる作業を行ってください。
ランドセルの臭いが取れたら、今度は臭いをつけさせない対処をすることをおすすめします。
