リトミック

今流行りのリトミックスとは?体操との違いは?

太郎

リトミックは、音楽に合わせて体を動かしながら、リズム感や表現力、集中力などを育てていく幼児向けの習い事です。最近では、ピアノやダンスを習わせる前の入り口として選ぶ家庭も増えており、0歳から参加できる親子クラスを用意している教室もあります。

一見すると、音楽に合わせてジャンプしたり、走ったり、手をたたいたりするため、「体操と何が違うの?」と思う方もいるかもしれません。たしかに、どちらも体を動かす習い事ですが、リトミックは音楽をよく聴いて、その音に合わせて動くことを大切にしています。一方で体操は、マット運動や跳び箱、鉄棒などを通して、体の使い方や運動能力を伸ばすことが中心です。

リトミックは、運動能力だけでなく、音感やリズム感、聞く力、表現する力を育てやすいのが特徴です。まだ本格的なスポーツや楽器を始めるには早い年齢でも、遊び感覚で参加しやすく、初めての習い事としても人気があります。

この記事では、今注目されているリトミックとはどのような習い事なのか、体操との違い、リトミックで期待できる効果や向いている子供の特徴についてわかりやすく紹介します。

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リトミックとは?

リトミックとは、音楽に合わせて体を動かしながら、リズム感や表現力、集中力などを育てていく音楽教育のひとつです。ピアノの音や歌に合わせて歩いたり、走ったり、手をたたいたり、ジャンプしたりしながら、子供が遊び感覚で音楽にふれられるのが特徴です。

ただ音楽を聴くだけではなく、「音が速くなったら早く動く」「音が止まったら止まる」「高い音が聞こえたら手を上げる」など、音をよく聴いて体で反応していきます。そのため、リトミックでは音感やリズム感だけでなく、聞く力や集中力、判断力も育ちやすいとされています。

小さな子供にとって、いきなりピアノやバイオリンのような楽器を習うのは少し難しいこともあります。その点、リトミックは音楽に合わせて楽しく体を動かすことから始められるため、0歳〜幼児期の初めての習い事としても人気があります。

また、リトミックは親子で参加できるクラスも多く、まだ一人で習い事に通うのが不安な子供でも始めやすいです。親と一緒に音楽を聴いたり、手をつないで動いたりすることで、親子のふれあい時間にもなります。

リトミックは、音楽を専門的に学ぶためだけのものではありません。音楽を通して体を動かす楽しさを知り、表現することや人と一緒に活動することを経験できる、幼児期に取り入れやすい習い事です。

Q
リトミックは子供専用?大人のリトミックは存在するの?

リトミックというと、幼児や小さな子供が音楽に合わせて体を動かす習い事というイメージが強いですよね。実際、リトミック教室の多くは0歳〜幼児期の子供を対象にしており、初めての習い事や音楽教育の入り口として選ばれることが多いです。

ただし、リトミックは子供専用のものではありません。大人向けのリトミックや、シニア向けのリトミックも存在します。特にシニア向けでは、音楽に合わせて体を動かしたり、リズムを感じながら歩いたり、簡単な動作を組み合わせたりすることで、心身の健康づくりや脳の活性化を目的に行われることがあります。

大人のリトミックでは、子供のように遊びながら音感を育てるというより、音楽を使って体を動かすことや、集中力・記憶力・反応する力を刺激することが目的になる場合が多いです。音を聞いて動く、合図に合わせて止まる、リズムに合わせて手足を動かすといった活動は、子供だけでなく大人にもよい刺激になります。

また、リトミックはダンスや体操のように決まった動きを完璧にこなす必要がありません。音楽に合わせて無理なく体を動かせるため、運動が苦手な方や、激しい運動が難しいシニア世代にも取り入れやすい面があります。

とはいえ、一般的に「リトミック教室」として多く見かけるのは、やはり子供向けのクラスです。子供向けリトミックは、音感やリズム感、表現力、集中力を育てることを目的にしていることが多く、幼児期の成長に合わせた内容になっています。

つまり、リトミックは子供だけのものではありませんが、子供向けと大人向けでは目的や内容が少し異なります。子供に習わせる場合は、音楽に親しみながら成長をサポートする習い事として、大人やシニアの場合は、音楽を使った健康づくりや脳トレのような活動として考えると分かりやすいでしょう。

Q
リトミックの言葉の由来は?

リトミックは、スイスの音楽教育家エミール・ジャック=ダルクローズが考えた音楽教育法がもとになっています。もともとは「ユーリズミックス」や「ダルクローズ・リトミック」と呼ばれることもあり、音楽を耳で聴くだけでなく、体の動きを通してリズムや音楽表現を学ぶ方法として広まりました。

「リトミック」という言葉は、リズムを意味する言葉と関係が深く、音楽のリズムを体で感じ、表現するという考え方が土台になっています。日本では、幼児向けの音楽教育や親子レッスンの中で「リトミック」という言葉がよく使われるようになりました。

リトミックでは、ピアノの音に合わせて歩いたり、止まったり、ジャンプしたり、手をたたいたりします。ただ体を動かすだけではなく、音をよく聴き、その変化に合わせて反応することが大切にされています。

つまりリトミックは、単なる音楽遊びではなく、音楽を体で理解するための教育法です。子供にとっては遊びのように感じられますが、その中でリズム感や集中力、表現力、聞く力などが少しずつ育まれていきます。

Q
いつから日本でリトミックが定着した?

リトミックは、20世紀初頭にスイスの音楽教育家エミール・ジャック=ダルクローズによって考えられた音楽教育法です。日本にも比較的早い時期に紹介され、大正から昭和初期にかけて、幼児教育や音楽教育の中で少しずつ取り入れられるようになりました。

日本でリトミックを幼児教育に取り入れ、普及させた人物としてよく知られているのが、小林宗作です。小林宗作はヨーロッパで学んだ後、日本でリトミックを幼児教育に導入し、子供の心と体をリズムによって育てる「総合リズム教育」へと発展させました。国立音楽大学附属幼稚園の公式情報でも、小林宗作はリトミックを日本で初めて幼児教育に導入し、普及させた音楽家・実践者と紹介されています。

ただし、現在のように「子供向けの習い事」として一般家庭にも広く知られるようになったのは、もっと後の時代です。戦後、音楽大学や幼児教育の現場でリトミック教育が広がり、さらに1980年代以降には指導者育成や教室活動も広がっていきました。リトミック研究センターは1988年に設立され、2002年にはNPO法人として認証を受け、現在では大きな指導者組織になっています。

つまり、日本でリトミックが導入され始めたのは大正〜昭和初期ごろ、教育現場で広がったのは戦後、そして一般の幼児教室や習い事として定着していったのは1980年代以降と考えると分かりやすいです。今では、0歳から参加できる親子リトミックや、幼児向けの音楽教室として全国各地で行われるようになり、初めての習い事としても選ばれやすくなっています。

リトミックスで培われる能力とは

リトミックスは、心と身体を一体化・調和させることを目指して行います。

音楽を身体全体で感じ、音楽に合わせて身体を動かすことで、音感やリズム感が培われます。

また、音楽に合わせて、自分が気持ちの良いように身体を動かしたり、自由に身体を動かすことで、「音楽が楽しい」「音楽が好き」という気持ちが培われ、音楽に対して深い親しみを抱くようになる効果もあります。

そして、リトミックスでは、言葉や数字、身の回りの生活や自然、自分が感じる感覚などをテーマにします。このことによって、子供の自立心や集中力、自主性や責任感などが自然と養われます。

また、さまざまなテーマを通じて自己表現を行うので、感受性が豊かになり、情操教育にも役立ちます。

リトミックスと体操の違いとは

体を動かす習い事としては、昔から体操教室が定番ですが、最近ではリトミックも人気があります。

体操とリトミックは、どちらも体を動かす習い事ですが、目的には少し違いがあります。体操は、運動能力や体の使い方を伸ばすことを主な目的としています。一方でリトミックは、音楽に合わせて体を動かしながら、リズム感や音感、表現力、集中力などを育てることを大切にしています。

体操は運動能力を伸ばしやすい

体操教室では、マット運動、鉄棒、跳び箱、平均台、器械運動などを行うことが多いです。これらの運動は、小学校の体育でも取り入れられる内容なので、体操教室で経験しておくと、学校の授業でも自信を持ちやすくなります。

特に、運動神経を伸ばしたい、体力をつけたい、体育に苦手意識を持たせたくないという家庭には、体操教室が向いています。いろいろな器具を使って体を動かすため、運動量も多く、基礎体力やバランス感覚、柔軟性を育てやすいのが魅力です。

また、跳び箱が跳べるようになったり、逆上がりができるようになったりすると、子供の自信にもつながります。できなかったことが練習によってできるようになる経験は、運動面だけでなく、努力する力を育てるきっかけにもなります。

リトミックは音楽に合わせて体を動かす

リトミックも、歩く・走る・跳ぶ・止まる・手をたたくなど、体を使う動きが多くあります。体を動かすという点では体操と似ていますが、大きな違いは、音楽を使って活動することです。

リトミックでは、ピアノや音楽のリズムに合わせて体を動かします。音が速くなったら早く動く、音が止まったら止まる、高い音や低い音に合わせて動きを変えるなど、音をよく聞いて反応する力が必要になります。

そのため、リトミックでは運動能力だけでなく、音感やリズム感、集中力、判断力、表現力も育ちやすいです。ただ体を動かすだけでなく、「音を聞いてどう動くか」を考えるため、音楽教育と運動の両方の要素を持っている習い事といえます。

体力づくりなら体操、音楽や表現も重視するならリトミック

基礎体力や運動能力をしっかり伸ばしたい場合は、体操教室のほうが向いている場合があります。体操は運動量が多く、マットや鉄棒、跳び箱などを使いながら、体を大きく動かす経験ができます。

一方で、リトミックは体操ほど器具を使った運動は多くありませんが、音楽に合わせて楽しく体を動かせるのが魅力です。運動が得意な子だけでなく、まだ本格的なスポーツは早い子や、親子で楽しく参加したい子にも始めやすい習い事です。

また、リトミックは音楽を使うため、体操では得にくい音感やリズム感、表現力を伸ばすきっかけにもなります。音楽が好きな子、歌やダンスが好きな子、体を動かしながら楽しく学びたい子には、リトミックが合いやすいでしょう.

どちらがよいかは子供の目的に合わせて選ぶ

体操とリトミックは、どちらが優れているというより、伸ばしたい力によって選び方が変わります。

運動能力や基礎体力をしっかり伸ばしたいなら体操教室。音楽に合わせて楽しく体を動かしながら、リズム感や表現力も育てたいならリトミックが向いています。

子供が体を動かすことを楽しめるかどうかも大切です。まずは体験レッスンなどに参加して、子供がどちらに興味を持つか見てみるとよいでしょう。

リトミックスが体操に比べて良い点

リトミックでは、音楽を聞いて「楽しい音だな」「ゆっくり動いてみよう」「大きくジャンプしてみよう」と、子供が自分なりに感じて動く経験をします。決まった形を正確にこなすだけではなく、音の変化を感じ取り、自分の体で表現することができるのです。

このような経験は、子供の想像力や表現力を育てるきっかけになります。たとえば、動物になりきって動いたり、音の強弱に合わせて動きを変えたりする中で、子供は自然と「どう表現しようかな」と考えます。これは、ただ体を動かすだけの時間ではなく、音楽を通じて自分の内側にある感情やイメージを外に出す練習にもなります。

また、リトミックは正解がひとつではない活動が多いのも特徴です。体操では「跳び箱を跳べた」「逆上がりができた」というように、できた・できないが分かりやすい場面があります。一方でリトミックでは、音楽に合わせてどう動くか、どんなふうに表現するかに幅があります。子供が自分なりに表現することを認めてもらえるため、自己肯定感にもつながりやすいです。

もちろん、基礎体力や運動能力をしっかり伸ばしたい場合は、体操教室にも大きなメリットがあります。ただ、音楽や表現、想像力も一緒に育てたい場合は、リトミックのほうが合っていることもあります。

小さいうちから音楽に合わせて体を動かし、自分なりに表現する経験を積むことは、子供の将来にとってもプラスになります。リトミックは、体を動かす楽しさだけでなく、感じる力や考える力、表現する力を育てたい家庭におすすめしやすい習い事です。

リトミックスと体操、通い始める時期

リトミックスも、体操も、運動能力が著しく発達する幼少期に通うことをおすすめします。

生まれてから5歳ころまでには、神経系の約80%が成長をし、12歳ころにほぼ100%になると言われています。

つまり、この時期に体操やリトミックスに通うことで、子供の能力がグッと発達するのです。

子供の運動神経などが発達する時期は、ゴールデンエイジと言われており、このゴールデンエイジは3つの時期に分けることができます。

まず、3歳から8歳までのプレゴールデンエイジは、運動の基礎動作を身に付けることで今後の運動能力の伸び方が著しくなると言われています。

そして9歳から11歳までのゴールデンエイジは、自分の思ったように身体が動かせるようになりますので、運動センスや技術がみるみる身に付く時期です。

12歳から14歳まではポストゴールデンエイジと言われ、この時期には運動神経のほとんどが形成されてしまっています。運動神経の成長はあまり期待ができなくなってしまう時期です。

つまり、プレゴールデンエイジからゴールデンエイジである3歳から11歳までの間にリトミックスや体操を始めることをおすすめします。

また、リトミックスであれば、運動神経だけでなく、音楽的センスや、創造性までも同時に育むことができます。

リトミックスも体操も、0歳児から始められるスクールはありますが、比較するとリトミックスの方が多い傾向があります。

赤ちゃんのころから音楽と親しむことができるリトミックスは、将来の成長がとても期待できそうです。

リトミックスと体操の月謝の違い

リトミックと体操の月謝は、教室の規模や地域によって差がありますが、どちらも月3,000円〜8,000円前後がひとつの目安になります。ただし、大手教室や専門性の高いスクールでは、月謝が1万円前後になることもあります。

リトミックは、月2回や親子参加型のクラスも多く、比較的ゆったりしたペースで通える教室があります。そのため、地域の教室や個人教室では月謝を抑えやすい場合があります。一方で、教材や音楽カリキュラムがしっかりしている教室では、教材費や施設費が別にかかることもあります。

体操教室は、マット・鉄棒・跳び箱・平均台などの器具を使うことが多く、安全管理や設備の維持が必要になります。そのため、専用施設を持つ体操教室や大手スクールでは、リトミックより月謝がやや高めになることもあります。

簡単にまとめると、リトミックは音楽や表現を楽しむ習い事で、教室によっては比較的費用を抑えやすいです。体操は運動器具や安全管理が必要な分、設備が整った教室ほど費用が高くなりやすい傾向があります。

どちらを選ぶ場合も、月謝だけでなく、入会金・教材費・施設費・発表会費・指定用品代などを確認しておくと安心です。月謝が安く見えても、追加費用を含めると年間の負担が変わることがあります。

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戸田結衣
戸田結衣
運営者の戸田結衣です。38歳、3人の子供を育てる親で、過去に幼稚園の先生として子供たちと関わってきました。 現場で多くの子供を見てきた経験と、親としての実体験の両方を活かし、 「その子に合った習い事は何か」「無理なく続けられるか」という視点を大切に情報を発信しています。 このサイトが、習い事選びに悩む保護者の方のヒントになれば幸いです。
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