そろばんで得られる脳の効果
そろばんは、計算力を伸ばす習い事として知られていますが、実は数字の処理だけでなく、脳をバランスよく使う学習でもあります。珠を見て、指で動かし、答えを考えるという流れの中で、集中力や記憶力、イメージする力など、さまざまな力を使うからです。
特に、そろばんに慣れてくると、実際のそろばんを使わずに頭の中で珠を思い浮かべて計算する「暗算」に取り組むようになります。このとき、数字をただ覚えるだけでなく、珠の形や動きをイメージしながら考えるため、計算を視覚的に処理する力も育ちやすくなります。
また、そろばんは正確さとスピードの両方が求められるため、問題に集中して取り組む習慣も身につきやすいです。短い時間でも繰り返し練習することで、注意力や処理能力を鍛えるきっかけになります。
この記事では、そろばんで得られる脳への効果について、集中力・記憶力・暗算力・イメージ力などの観点からわかりやすく紹介します。子供にそろばんを習わせようか迷っている方は、計算力以外のメリットにも注目してみてください。

そろばんが脳に良いと言われる理由
そろばんが脳に良いと言われる理由は、計算するときに「見る」「考える」「指を動かす」「記憶する」という複数の動作を同時に行うからです。
普通の計算では、数字を見て頭の中で処理することが中心になります。一方でそろばんでは、数字を珠の動きとしてとらえ、実際に指で珠を動かしながら答えを出します。このように、目・手・頭を同時に使うため、脳にさまざまな刺激が入ります。
また、そろばんでは正確に計算するだけでなく、できるだけ速く処理する力も求められます。問題を見て、どの珠を動かすかを瞬時に判断するため、集中力や判断力も使います。
さらに、練習が進むと、実際のそろばんを使わずに頭の中で珠をイメージして計算する暗算にもつながります。このときは、数字をただ記号として処理するのではなく、頭の中にそろばんの形を思い浮かべながら計算します。
このように、そろばんは単なる計算練習ではなく、視覚的に考える力や集中して処理する力を育てやすい学習です。計算力だけでなく、脳を使う習慣を身につけたい子供にも向いている習い事といえるでしょう。
指と脳の関係
そろばんが脳に良いと言われる理由のひとつに、指を細かく使うことがあります。指先は「第二の脳」と言われることもあるほど、脳と深く関係している部分です。細かく指を動かす作業は、脳に刺激を与えやすく、考える力や集中力を使うきっかけになります。
そろばんでは、問題を見てすぐにどの珠を動かすかを判断し、指先で正確に珠をはじきます。ただ手を動かしているだけではなく、数字を見て、頭で計算し、指で操作するという流れをくり返しているのです。
このように、目で見た情報を脳で処理し、指先の動きにつなげる練習は、子供にとってよい刺激になります。特にそろばんは、指を大きく動かすのではなく、細かく正確に動かす必要があるため、集中して取り組む力も育ちやすいです。
また、そろばんに慣れてくると、指の動きと計算の流れが自然につながっていきます。最初は一つひとつ考えながら珠を動かしていた子供も、練習を重ねるうちに、数字を見てすぐに手が動くようになります。この反復が、計算のスピードや処理力を伸ばす土台になります。
指先を使いながら考えるそろばんは、ただ計算問題を解くよりも、体と頭を一緒に使う学習です。子供の脳にさまざまな刺激を与えながら、数字に強くなるだけでなく、集中して物事に取り組む力を育てることにもつながります。
右脳のはたらきとは
右脳は、イメージや空間認識、直感的な理解に関わる部分として知られています。ものの形や位置関係をとらえたり、図や映像をイメージしたり、全体の雰囲気を感じ取ったりするときに使われやすいとされています。
そろばんと右脳の関係でよく言われるのが、暗算のときに頭の中でそろばんの珠をイメージする力です。そろばんに慣れてくると、実際のそろばんを使わなくても、頭の中に珠の動きを思い浮かべながら計算できるようになります。
このように、数字をただ記号として処理するのではなく、珠の形や動きを視覚的にイメージして考える点が、そろばん暗算の特徴です。計算というと左脳的な作業に見えますが、そろばんでは数字を映像のようにとらえる力も使います。
また、右脳は全体をとらえる力にも関係すると言われています。そろばんでは、ひとつひとつの数字だけでなく、珠の配置や動き全体を見ながら計算します。そのため、数字の処理だけでなく、イメージ力や空間的に考える力も使いやすい学習です。
ただし、「そろばんをすれば必ず右脳が鍛えられる」と言い切るよりも、そろばんは数字を見て、指を動かし、頭の中で珠をイメージすることで、脳を幅広く使いやすい学習と考えるとよいでしょう。
そろばんをすると右脳が活性化される
暗算の達人の多くは、そろばん経験者が多いのです。彼らは、計算をする時にそろばんをイメージし、頭の中で珠を動かしていると言います。
そういえば筆者の小学6年生になる甥っ子も1年生の時からそろばんを習っていたため聞いて見ると、やはり算数の時間の計算の時は頭の中でそろばんをはじいていると答えていました。そろばんを習っているうちに自然と頭の中にそろばんが思い浮かぶようになったそうです。
そろばんを頭の中イメージするためには、右脳の働きが必要不可欠です。つまり、そろばんを学んでいると、自然に右脳を刺激することになり、右脳の活性化につながるのです。
そろばんで右脳を鍛えると起こる良いこと3つ
記憶力の向上
物事をイメージと認識しての記憶を得意とする右脳は、瞬時に記憶し、長期的にそれを保つことができます。そろばんで常に右脳を刺激していれば、物事をイメージとして記憶する習慣がつきます。
よって、そろばんだけではなく様々な分野で記憶をする力の向上が見込めます。
集中力の向上
意識的な集中力は、左脳がコントロールしています。一方で、右脳は無意識的な集中をコントロールしています。例えば、楽しかった時間や夢中になった時間は、誰でも忘れないものです。
このような無意識的な集中を右脳はコントロールしています。楽しい時間は比較的長時間集中できるものです。
つまり、右脳を鍛えてうまく活用できるようになれば、素晴らしい集中力を身につけることができるのです。
情報処理能力・創造力の向上
左脳に比べて、瞬時にたくさんの情報を読み取り処理することができる右脳は、人間が意識的に処理しなければいけない部分も、無意識的に処理することができます。
情報処理能力が向上すれば、色々なひらめきやアイデアが出ることにつながり、結果的に創造力にもつながるのです。
右脳の活性化は左脳の活性化につながっていく
そろばんによる脳への効果は、右脳だけではありません。そもそもそろばんで行うことは計算です。計算という分野は、右脳よりも左脳の方が優れています。
右脳で視覚的にそろばんを通して情報をとらえ、それから左脳を使ってその計算を行っているのです。
いわばそろばんは、右脳と左脳の掛け合わせによるものなのです。結果、右脳を活性化させると、必然的に左脳の活性化にもつながるのです。
まとめ
そろばんは、今や外国でも注目される勉強方法や脳のトレーニングに一つとして話題になりつつあります。
また、そろばんといえば子供の習い事というイメージをもたれる方も多いと思いますが、認知症の予防や思考力の向上、ストレス解消といった分野で見直され、大人向けのそろばん塾もたくさん開かれています。
老若男女誰でも簡単で安価にはじめられるそろばんは、習い事という枠を超えて素晴らしい脳のトレーニングの一つとなっています。
娯楽や趣味の一貫として、私も楽しくそろばんを学ぶ事を検討してみるのも良いのではないかと思うこのごろです。
