エレクトーンはピアノに比べるとマイナーな楽器になりますが、音楽を奏でるだけではなく機械的な操作ができるということから、ピアノに比べると飽きにくく子供に人気の習い事なのは間違いありません。
(当サイトのアンケートでも音楽系部門で第3位にランクインしています)
ここでは子供にエレクトーンを習わせるメリットや効果について書いていきます。
子供にエレクトーンを習わせるメリット
- 音感が育まれるメリット
- 鍵盤の軽さがメリット
- まざまな楽器の音を学べるメリット
- 幅広い音楽を演奏できるメリット
- 足の筋肉を育てるメリット
ざっと挙げるとこんなところですかね。
それでは一つずつその理由を解説していきますね!
音感が育まれるメリット
幼少のころからエレクトーンやピアノなどの楽器を習うと、音感が育まれます。
音感は、音楽的才能の証とされていますので、将来音楽関係の学校に行く・仕事に就くのには重要なスキルです。
音感とは、生まれながらに持った才能と思われがちですが、実はトレーニングによって、育てられて行く才能です。そしてこの音感は、脳が著しく発達する幼少期に音楽に親しむことで、グングン育って行くと言われています。
音感には、絶対音感と相対音感の2種類があります。
絶対音感は、音楽に限らず、鈴の音色や、物が倒れる音までもドレミの音に聞こえてしまう能力のことを言います。この絶対音感は、小学校に入る前の幼少期を過ぎると、どんなにトレーニングをしても身に付けることができないと言われています。
だからといって、幼少期を過ぎた子供は、音楽のトレーニングをしても意味がないという訳ではありません。絶対音感が身に付かないとしても、ある程度の音程を認識できる相対音感は、身に付けることができるからです。
音感を付けるためのトレーニングをすることで、子供の音感が著しく発達し、音楽的才能をグングン伸ばすことができます。
エレクトーンやピアノは、正確な音程を奏でられる楽器ですので、子供の音楽的才能を磨くトレーニングには最適です。
まだ子供自身で弾くことができない場合であっても、親がエレクトーンやピアノを弾いてあげるだけでも有効なトレーニングとなります。
鍵盤の軽さがメリット
子供の音楽的才能をトレーニングするのであれば、エレクトーンやピアノが有効だと言うことを紹介しました。
エレクトーンとピアノ、どちらを子供に習わせるべきか悩むご家庭も多いと思います。
ここでは、エレクトーンとピアノの鍵盤の違いについて比較し、どちらがおすすめかをご紹介したいと思います。
ピアノの鍵盤は、エレクトーンの鍵盤に比べるとタッチが非常に重いことが特徴です。これは、ピアノとエレクトーンの構造による違いです。
ピアノは、内部にある小さなハンマーのようなものが、弦をたたくことで音を出します。そのため、弱い力で押すと音が小さく弱くなってしまいます。
それに比べ、エレクトーンは機械ですので、鍵盤のタッチは非常に軽く、小さな子供であっても簡単に音を出すことができます。
大きな音を出す場合、ピアノは鍵盤を強くたたく必要がありますが、エレクトーンは足元の音量ペダルを踏むだけです。
ピアノは、音を出すために指を酷使しますので、長年続けるうちに小指が内側に曲がってしまうリスクがあります。逆に、タッチが軽いエレクトーンであれば、指の変形などの心配はありません。
そういった意味でも、力の弱い子供であれば、簡単に音を出せるエレクトーンがおすすめです。
まざまな楽器の音を学べるメリット
エレクトーンは、ピアノとは違い、弦楽器や管楽器、打楽器などの音を交えながら音楽を弾くことができる鍵盤楽器です。
子供は、さまざまな音が出ることに興味を持ちますので、いろいろと試してみるはずです。遊びながら、たくさんの楽器の名前や、その楽器が出す音色を学ぶことができます。
また、それぞれの楽器の音色を出すために、鍵盤をどのように操作したらより良い音が出るのかを考え、実践していくうちに、その楽器を弾いたことがなくても、実際にどのように弾けば良いのかがわかるようになります。
実際に、エレクトーンを長く弾く者であれば、ドラムの楽譜などはだいたい読めると言います。
幅広い音楽を演奏できるメリット
エレクトーンは、クラッシックからポップスまで、幅広い音楽を弾くことができる鍵盤楽器です。
ピアノでも、ポップスは弾くことはできますが、やはりクラッシック音楽を弾くのに適しています。
エレクトーンは、様々な楽器の音を使い分けることができますし、ドラムなどの打楽器や、クラリネットなどの管楽器などの音を交えながら音楽を演奏することができます。エレクトーンがあれば、流行のポップスもこれ1台で弾くことができます。
ピアノ教室では、どうしてもクラッシック音楽のレッスンが主流となっています。子供によっては、クラッシックがどうしても好きになれない場合もあります。
好きな曲を弾くことの喜びは、もっと上手に弾いてみたい、弾き続けたい、という欲望にもなります。
何事も、続けることで大きく花開きますので、「楽しい」「続けたい」という気持ちを育んでくれるエレクトーンはおすすめです。
足の筋肉を育てるメリット
エレクトーンは、両手・両足で演奏をする楽器です。
一見すると、足はそれほど使っていないように見えますが、実は演奏中に足をとても使っています。
エレクトーンのペダルには、「エクスプレッションペダル」と「セカンドエクスプレッションペダル」という2種類があります。
エクスプレッションペダルは音量を調整するペダルです。そして、このペダルの奥には、フィットスイッチが付いています。これは音色やリズムを切り替えるスイッチとなっています。
セカンドエクスプレッションペダルは鍵盤で弾いている音程の上げ下げを調整する働きと、リズムのテンポを調整する働きがあります。
このように、エレクトーンを演奏するために、足をたくさん動かす必要があります。
音程を一定にするために、足を固定することも多々ありますので、エレクトーンを演奏しながら、自然と足の筋肉を鍛えることができます。