子供の姿勢をよくするにはバレエとヨガどちらが最適か

子供の姿勢が悪いと親は心配するものです。また、実際姿勢が悪いと身体の不調にも繋がるので、早くからいつも正しい姿勢でいさせることは大事なことですね。

子供に習い事をさせる時、姿勢がよくなる習い事を選ぶのも良い方法でしょう。

一般的にバレエとヨガが姿勢が良くなると考えられているのではないでしょうか。

実際、バレエを習っている子は、スッと背中が伸びているので分かる場合があります。プロのバレエ公演を見るとわかりますが、しなやかな身体でありながら、背筋はピンと伸びていますね。

また、ヨガも身体の総ての関節をゆっくり動かすので、身体が固くて関節の可動域が狭くなったことで起こる悪い姿勢を良くする効果があると言われています。

では、どちらが子供の姿勢を良くする上で効果的でしょうか。見て行きたいと思います。

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姿勢が良いとは?

姿勢が良いとはどういう状態を言うのでしょうか?

それは、人間の身体を横から見た時、耳たぶと肩、お尻の横の部分(骨盤)、膝、そして土踏まずが一直線に並んだ状態を指します。

これが崩れて、耳たぶと肩が骨盤よりも前方に突き出ている状態を「猫背」と呼びます。

現代の猫背の原因は2つ程挙げられています。

背筋・首回りの筋力の低下

背筋が強くなくては、背中を真っ直ぐに保つことは出来ません。自然と首が前に出る形となり、それにつられて頭も前の方へ出、顎も前に付き出ます。

骨盤の状態から

腹筋や太ももの裏にあるハムストリングスという筋肉が弱ると、骨盤が本来の位置より後方に傾いてしまいます。それで腰椎の反りが無くなってしまうのです。この場合、立ち姿勢のバランスを取るのも難しくなるので、上半身を丸めることでバランスを取るようになります。

これらが猫背の原因とされています。

猫背になると、体幹が丸まるので内臓も本来の位置に収まらなくなり、特に身体の下の方にある臓器は圧迫を受けて機能が低下してしまいます。

また、猫背の人は大抵肩こりや首のこりを慢性的に抱えています。そして肩こりから片頭痛へと進む人も多いので、猫背には普段から注意が必要です。

バレエで姿勢は良くなるのか

バレエの先生に言わせると、バレエは姿勢を良くすると言うより、まず「身体を整える」ことが先だと言います。

バレエの発表会の時はどの子もとても姿勢が良いです。しかし、この姿は発表会用に「訓練」された姿であるとも言えます。短期間バレエを習っただけでは、芯から姿勢が良くなるかと聞かれれば。それは無理と言うことになりそうです。

しかも、プロとは違いますからバレエのお稽古も週に1回か2回程度だと思います。お稽古の間は姿勢が良くても始めて1~2年位では、本人が余程意識しない限りは普段は特に姿勢が良いとはいかないでしょう。

段々とバレエを習って、振り付けを真似するのではなく、本当に良い姿勢を自分の物にする迄にはそれなりの時間が掛かります。

また、先生によっては本格的にバレエを始めるなら7~8歳から、と言う人もいます。それまでは音楽に合わせて身体を動かすのが好きだったり、綺麗な衣装に憧れたりで良いとのことです。

但し、身体を整えて踊りやすい身体を作っていけば、バレエを踊るのに適した身体になり、姿勢も自然と良くなっていくということです。

ヨガで姿勢は良くなるのか

ヨガを行うメリットの1つにも「姿勢が良くなる」が挙げられます。

特に成長期にある猫背の子供は、身体と共に精神への悪影響も考えられるので、呼吸法に重点を置くヨガは精神を落ち着け、心にも作用を及ぼす点でお勧めです。

実際に子供に良いヨガのポーズを幾つか上げてみましょう。

猫のポーズ

猫背矯正に「猫のポーズ」とは何事か、と早まらないで下さい。まず、床に両手両膝を付きます。息を吐きながら背中を丸め、おへそを見るように頭ごと身体を丸くします。

次に、今度は息を吸いながらお尻を上に突き上げるようにして、背中を反らせます。この時、おへそを床の方へグッと下げる様にイメージします。

これを5回繰り返します。

コアラのポーズ

仰向けになって両膝を立てます。片足のくるぶしを反対の足の膝の上に乗せ、そのまま両足を持ち上げます。

そして、下になっている足を両手でお尻の方に引き寄せます。そのままの姿勢で深呼吸を5回します。

肘回し

両手の指が肩先に触れるように肘を曲げ、両肘を使って前から後ろへと大きな円を描くように動かします。息を吸いながら前から上へ両肘を上げ、吐きながら上から後ろへゆっくり、そして出来るだけ大きく回していきます。

ねじりのポーズ

床に座り、両足を右側に崩して横座りします。次に右足を立膝にして左足の外側に置きます、左手で、立てた右足を抱き、右手を腰の後方に付きます。息を吸いながら背筋を気持ち良いところまで伸ばします

今度は息を吐きながら身体を右側に捻じり、5呼吸間、この姿勢をキープします。反対側も同じようにします。

まとめ

バレエとヨガ、どちらも姿勢を良くするには適しています。ただ、バレエはバレエ用の身体になるまでに時間が掛かると思います。

それでも充分効果はあると思います。

また、ヨガは呼吸法が大事なので自律神経にも良い影響があります。ただ、子供の場合は、ゆっくりした動きのヨガに飽きないか、という懸念はあります。

まずは、子供に両方のお教室を見せて、やりたいという方を選ぶのが一番でしょう。

ただ、バレエはレッスンの中で段々とバレエ用の身体を作って行くのに対して。ヨガは初めから人間の身体を整えるレッスンをするので、性格的に落ち着く子供もいます。

「姿勢を良くしたい」ならば、その旨をインストラクターに伝えた上で、ヨガの教室を選んだ方が本来の目的に近いと思います。

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