1歳から英会話?赤ちゃんの言葉の発達と英語学習

いろんな子どもの習い事の中でも、コミュニケーションは全ての人間にとって生まれてから死ぬまで重要なテーマ、乳幼児からでも学べます。英語もコミュニケーションです。

子ども英語教室の中には、早いところでは生後6ヶ月から学べるベイビークラスを設けているところもありますし、英語で子育てを始める人もたくさんいます。

まだハイハイもできない、喃語の時期の子どもにとって英語は早すぎるのでしょうか。1歳前後の言葉の発達と英語学習について調べてみました。

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 1歳児がもつ可能性

何を聞かせたいかが大事!

個人差はありますが、赤ちゃんは生後4ヶ月から6ヶ月くらいから喃語をしゃべりはじめます。

お父さんやお母さんにとっては、赤ちゃんとのコミュニケーションがぐんと前進したようで、とてもうれしい出来事でしょう。喃語に「マー」、「パー」、「ダー」などのような音が多いのは、周りの大人が「ママ」や「パパ」を一生懸命教えようとたくさん語りかけるからか、マやパが出やすいとも言われています。

赤ちゃんの喃語に周りの大人が同じように「マ-」、「バー」と返事をすると、赤ちゃんはその音が大事だと知ります。

そして、繰り返し繰り返し、その音を発する練習をします。こうしたやりとりの中で、赤ちゃんは母語の音を身につけていきます。

このことからわかるように、この時期の赤ちゃんは、まだ母語に染まっていない段階にあります。

お母さんや周りの大人が一生懸命、たくさん語りかけた音を大事な音だと認識し、よく使われている音の知覚能力はどんどん上がりますが、反面、全く使われていない音は知覚できなくなっていきます。

ですから、この時期にどんな音をたくさん聞かせるかが、赤ちゃんのその後の言語能力の発達にとってとても大切なことなのです。

この赤ちゃんの持つ言葉の発達上の可能性を活かせば、日本語にはない英語の発音を自然と聞き分ける耳を育てることができるのです。

教室に通って英語の先生の力を借りるもよし、DVDやCDを流すのもよしですが、一番近い存在のお母さんが英語の音を語りかければなお、赤ちゃんはそれを「大事な音なんだ」と受け取ってくれるでしょう。

意識せずに英語は英語のまま吸収できる

この時期には、「これは英語でなんて言うのかな?」、「りんごじゃないよ、英語ではAppleだよ」と英語と日本語の区別を意識させる必要はありません。

それは日本語が母語として確立した後に英語耳の習得に苦労した経験のある大人の事情であって、この時期の赤ちゃんはそもそも英語か日本語かなどという区別はなく、耳や目に入ってくる刺激が全てです。

言ってみれば、この時期の赤ちゃんは「英語だから」、「お勉強だから」と身構えることなく、そのまま受けとめ、理解できるようになる可能性を秘めているのです。

心配かもしれませんが、赤ちゃんの立場に合わせて、英語を特別に考えたり意識することをやめてみましょう。

赤ちゃんにとってはりんごもAppleも赤くて甘い大好きな食べ物ですし、Rabbitもうさぎもお耳がながくてかわいい生き物であることに変わりはありません。

家族の絆をつなぐ母語の大切さ

とはいえ、日本語もまだわからないことだらけなのに、1歳前後から英語教室に通わせたり、英語で子育てを始めると、子どもが混乱したり、結局日本語も英語も中途半端になってしまうのではないかと心配する声もよく聞きます。

このような心配は多くのご家庭にとって当てはまりません。が、子どもをバイリンガルの国際人に育てたいのであれば、その基盤となる母語についてもよく考えておく必要があるでしょう。

最近では、英語で保育を受けられるプレスクールも人気が高く、子どもをバイリンガルに育てたいと願って入園させるご家庭も増えています。

設備やアクティビティも充実しているところが多く、なにより英語ネイティブから保育を受けられ、一日の大半を英語環境で過ごし、子どもたちは自然と英語で生活を送り勉強できるようになります。

最近ではメディアなどでもよく取り上げられていますが、子どもたちが子どもらしく活き活きと活動している姿がとても印象的で、親や子どもの国籍を問わず人気が高いのも納得できます。

ただ、その分日本語で子どもの生活年齢にあった言葉は入ってきません。プレスクールの卒業後は家族で英語圏に移住するといった家庭は別として、日本に基盤を置いて生活を考えているご家庭では、お家で日本語を確立させる努力も怠らずに続けているとよく聞きます。

母語とざっくり書きましたが、要は家族や祖父母など子どものルーツにつながっていく人たちとの絆を作る言葉をどう育てるかについては、家族でよく話し合っておく必要があります。

また、バイリンガルになって欲しいのなら、第二言語の習得はもちろんですが、第一言語である日本語の基盤整備も忘れずに、日本語でもしっかりとコミュニケーションをとりましょう。

国際人の条件とは?

子どもを英語も話せる国際人にしたい」と英語学習を始める方が多いですが、国際人ってどんなイメージでしょうか?ここからは個人的な意見も含まれますが、国際人の条件とは単に英会話の技術があるかないかにとどまらず、自分のルーツや文化に自信を持ち、英語を使って語りたい内容をたくさん持っている人ではないかなと思います。

カッコいい国際人をたくさん育てるためには、言葉の天才の赤ちゃんが持つ可能性を育てながら、自分のルーツに誇りを持てるような体験の機会を増やすことも大事ではないでしょうか。

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