私が小学生の時は、ランドセルと言うと、女子は赤、男子は黒しかありませんでした。
5年前、娘のランドセルを見に行って驚きました。何ともカラフルで、デザイン性に富んでいるのでしょう。一体、どれを選んだらよいの?と、大いに悩みました。
選ぶときは、どうしてもデザイン重視になってしまいますが、一番重要なのは、子どもが使いやすいこと。また、6年間、ほとんど毎日使うものですから、耐久性も重要なポイント。
今回は、大切なお子さまのために、より良いランドセルを選べるように、ランドセルの素材の選び方を紹介しますね。
目次
ランドセルの素材は?
ランドセルを選ぶときには、素材選びも悩むところ。
ランドセルの素材には、人工皮革・牛革・コードバン(馬の尻の革)の3種類があります。素材によって、重さ、耐久性、価格などが大きく変わります。それぞれの素材の特徴を紹介しましょう。
人工皮革

人工皮革のランドセルと言うと、クラリーノを思い浮かべる方が多いと思います。
私もそうでしたが、クラリーノがブランド名だと勘違いしている方もいるかもしれませんね。クラリーノとは、株式会社クラレが生み出した素材のことなのですよ。
現在、ランドセルの主流はこの人工皮革。なんと、流通している約8割がこの素材を使用しているのですよ。
牛革

私のころは、この素材が主流でした。
おじいちゃん、おばあちゃんがランドセルを選ぶのであれば、きっと「牛革にしなさい」と言うかもしれませんね。使い込むほどに、体になじみ、“味”も出てきます。
コードバン

革製品の中でも、“革の宝石”と呼ばれるほど、美しい革です。
馬のお尻の革を使っているので、1頭の馬からとれるのは、ランドセルのフタの部分が2枚だけ。そのため、希少価値が高く、値段も相当します。
ランドセルの素材が、3種類あることを紹介しました。次からは、それぞれの素材の比較をしてみました。
重さの比較
人工皮革 | 約1100g |
---|---|
牛革 | 約1400g |
コードバン | 約1470g |
≪結果≫
軽いのは、人工皮革→牛革→コードバン
小学校低学年のうちは、まだまだ体が小さく、ランドセルが歩いているかのような状態です。
教科書などの荷物を詰めたランドセルは、非常に重く、体に負担がかかりますので心配ですよね。ですから、きるだけ軽いランドセルを買ってあげたいと思うのが親心。
その点、人工皮革であれば、他の素材と比べても軽量なのでおすすめですよ。
最近では1000gを切るランドセルは当たり前。素材そのものの軽量化は当然のこと、底板や内装を省いたり、素材を薄くするなどして、さらなる軽量化を追求しているのです。
「素材を省いたり、薄くしたら、耐久性が低くなるのでは?」と思われるかもしれませんが、その点はご安心ください。ランドセルとしての耐久性は変わらず、さまざまな技術を駆使して軽量化を図っています。
私たち親世代のランドセルは、「重い=丈夫」という方程式が成り立っていましたよね。
今のランドセルは、軽量化されていても、進化した素材を使っているので、耐久性に関しては全く問題がありませんよ。また、ダウンジャケットを例にとってみても、軽量化された商品は、温かさもアップしていますよね。
ランドセルにとっても同じことが言えるのです。
今のランドセルは、軽量化されても、体の負担を最小限にする設計がきちんとされており、年々改良され、進化しているのですよ。
耐水性の比較
人工皮革
- 汚れに強く、汚れが付着した場合でも乾いた布で拭けば十分
- 雨にも強く、型崩れもしないので、乾いた布で拭きとるだけでOK。
牛革
- 雨には弱い
- 定期的に専用のクリームなどで防水のお手入れをする必要がある
- ランドセルカバーをしても、湿気で型崩れを起こす可能性もある
コードバン
- 人工皮革と比べると耐水性は落ちるが、牛革と比べると少しは良い
- 雨に濡れた場合は、日光が当たらないように自然乾燥させる必要がある
- 日光に当てたり、温風で乾かすとシワになる恐れがある
- また、手入れをせずに放置するとシミになる恐れがある
- 定期的にオイルなどでお手入れをする必要がある
≪結果≫
耐水性の良さは、人工皮革→コードバン→牛革
人工皮革のランドセルであれば、雨の日はカバーをすれば、なお、良いでしょう。
今は、ランドセルカバーも、かわいらしい柄や、キャラクターのものなど、たくさんの種類が売られているので、雨の日の特別なカスタマイズができて、子どもは喜びそう。
牛革、コートバンに関しては、耐水性が劣りますので、雨対策として、定期的なお手入れが必要です。万が一濡れてしまったときには、適切な処理をしなければ、シワ、シミができてしまう可能性もあります。
お手入れに関しては、親のケアが重要なポイントになると思いますので、その点もよく考えて選ぶことをおすすめします。
耐久性の比較
人工皮革
軽量化されている分、耐久性に関しては劣る
牛革
人工皮革よりも重たいと言うことは、密度も高いということその分、人工皮革よりも耐久性はある
コードバン
牛革の3~4倍の耐久性がある
≪結果≫
耐久性があるのは、コードバン→牛革→人工皮革
人工皮革が、一番、耐久性が低い結果となりましたが、信頼できるメーカーのランドセルであれば、6年間は全く問題なく使えますよ。
人工皮革も、年々改良が進められ、牛革に近いくらいの耐久性を備えていますからね。ただ、コートバンの耐久性には、まだまだかないません。
質感、カラーバリエーションの比較
人工皮革
- 人工的に作られた化学繊維でできているので、自然な風合いがない
- デザイン性が高く、カラーバリエーションはとても豊富
牛革
- 人工皮革には出すことができない、“味”がある
- 使い込むほどに、風合いが良くなる
- 傷がついてしまった場合、時間がたつにつれ目立たなくなる
- オーソドックスなデザインが多く、カラーバリエーションは少ない
コードバン
- 希少性の高い素材のため、人工皮革とは比べようもない美しい光沢がある
- 使い込むほどに、輝きを増す
- 牛革と同様、デザイン、カラーバリエーションは少ない
≪結果≫
デザイン性、カラーバリエーションは、人工皮革→牛革=コードバン
質感の良さは、コードバン→牛革→人工皮革
質感を比べると、人工皮革のランドセルは、天然の革で作られたものよりも少し安っぽく感じるかもしれませんね。ですが、人工皮革のランドセルは、デザイン、カラーが豊富なので、子どもはこちらの方が喜びそうです。
人工皮革のランドセルは、各メーカー、個性的でステキなランドセルを種類・豊富に出しているので、選ぶのが大変なくらいです。
価格の比較
人工皮革 | 2~5万円 |
---|---|
牛革 | 5~8万円 |
コードバン | 7~10万円 |
≪結果≫
値段の安いのは、人工皮革→牛革→コードバン
人工皮革のランドセルは、2017年は4万円台が良く売れたそうです。高くても5万円ほどです。
一方、牛革は最低でも5万はするようですね。そして、コートバンにおいては最低でも7万円…!さすが、革製品の最高級素材。人工皮革のものに比べて2~3倍も高いのですね。
まとめ
ランドセルに使われている素材別に、いろいろな特徴を比較してみました。
軽さ、耐水性の良さ、デザイン性、カラーバリエーション、価格を重視するのであれば、人工皮革がおすすめ。耐久性や質感の良さを求めるのであれば、コードバンや牛革がおすすめです。
年々、ランドセルの軽量化が進んでいますが、ランドセルがいくら軽くても、子どもが背負いづらく感じるのでは意味がありません。
やはり、子どもの体格との相性が一番重要です。子どもの体にフィットしたランドセルを選んであげてください。
3種類の素材を比較しましたが、結局は、一長一短であります。とにかく、たくさんのランドセルを背負ってみて、子どもが快適だと感じるものを探してくださいね。