ランドセルは、6年間毎日使うものですから、「臭い」と感じることもあると思います。
この匂いの原因は、ランドセルに入れられた、汗や泥などで汚れた体操服、足の臭い染み込んだ上履き、などなど。
または、ランドセルと背中が密着する部分に、汗が染み込んで臭う場合や、雨や湿気によるカビなどによる臭いも考えられますね。
ランドセルが臭いことで、子どもがからかわれたり、嫌な思いをしたらかわいそうですよね。そのようなことにならないためにも、今回は、ランドセルが臭くなったときに、どのような対処をすればよいのかを紹介します。
目次
まずは水拭きをする
臭いをとるために、まず始めにすることは、水拭きです。
まずは、臭いが発生している部分を突き止めることが大事なポイントです。
ここでは、水拭きする際の注意点などを紹介しますね。
水拭きは、適したときに
水拭きするときは、晴れている日中に行ってください。
できれば、梅雨時期のようなジメっとした時期は避けた方が良いです。カラッと乾燥した時期が適しています。
これは、水拭きした後にランドセルを良く乾かすためです。
水拭きするときは優しく
水拭きする布は、しかりと水分を絞って使用してください。
臭いをとるために、ゴシゴシとこすりたくなる気持ちはわかりますが、優しく拭いてあげることが大事ですよ。
「臭いが取れたのに、傷ができた!」なんてことになったら意味がないですからね。
それでも臭いが取れないときには?
ガンコな臭いには、水に中性洗剤を少量溶かしたもので、水拭きをすることをおすすめします。
ただし、中性洗剤を入れた場合は、牛革やコードバンのランドセルを拭いてはいけません。革の色が変色したり、シミになったりと、傷みの原因になります。
また、人工皮革であっても、ランドセルのフタ(表面の一番見える部分)は拭かない方が良いです。万が一、シミにでもなったら大変です。
水拭きした後の対処法
水拭きした後は、日陰で乾かしますが、直射日光や、ドライヤーなどの熱を当てないでください。これは、傷みや縮み、シミなどの原因になります。
たかが水拭きといえども、注意点がたくさんありますので、気を付けてくださいね。
水拭きをしても、臭いが取れなかった場合は、次の方法を試してみてください。
重曹を使う
水拭きしても臭いが取れなかった場合には、重曹を使ってみましょう。
重曹は、掃除でもよく利用されていますよね。汚れ落ち以外にも、脱臭効果もある重曹。安全で、安く購入できるのもうれしいですね。
ランドセルの臭いの原因となる、汗や食べ物のから移った臭いは「酸性」です。
一方、重曹は「アルカリ性」なので、臭いが中和されて、脱臭効果が得られるという訳です。
では、実際の使い方を紹介しましょう。
ランドセルの内部の臭いの場合
重曹50gをガーゼなどに包み、ランドセルの中に入れて一晩置きましょう。
こんな簡単な方法で、ランドセルの中の臭いがあっと言う間に消えてしまいます。簡単な方法なので、定期的に行うと良いですよ。
ランドセル全体の臭いの場合
この場合、3~5日ほど日数をとりたいので、長期休暇や、3連休などを狙って行うことをおすすめします。
- 大きなゴミ袋に、ガーゼに包んだ重曹(100gくらい)と、ランドセルを入れます。
- ランドセルの中にも、ガーゼに包んだ50gほどの重曹を入れます。
- 口を輪ゴムでしっかりと包みます。
- そして、3~5日ほど置いておきます。
これで、かなりの消臭効果が得られるはずです。
重曹を使用する際の注意点
台所などの、しつこい汚れに使うための重曹には、表面活性剤が含まれている場合があります。
これは、直接手に触れると、強い刺激があるので、使用する際にはビニール手袋などを着用して、手を保護するようにしてくださいね。
天然成分の、除菌・消臭スプレー
その他の方法としては、消臭スプレーを使用する方法があります。
消臭スプレーは、スーパーやドラックストアでもたくさん売られていますよね。ですがあれらは布製の商品の消臭を目的として作られています。
ランドセルに直接スプレーした場合、色落ちやシミの原因となりますので、注意してくださいね。
ランドセルにおすすめなのは、天然成分だけで作られている、革製品用の除菌・消臭スプレーです。天然成分でできていますので、革製品を傷めることなく、消臭することができますよ。
それでも、ランドセルのフタの部分には、スプレーをしない方が良いです。万が一、シミになったりしたら大変ですからね。
スプレーした後は、水拭きのときと同じく、陰干しで乾かしてくださいね。
ランドセルに臭いをとった後の対処法
せっかく、ラドセルの臭いをとったのであれば、今後は臭いが付かないように注意しましょう。
ここでは、ランドセルに臭いが付かないようにするための方法を紹介します。
脱臭剤を入れる
1カ月に1回は、ランドセルの中身をすべて出して、固形の消臭剤をランドセルの中に1日以上入れておくのがおすすめです。
カバン用の固形消臭剤も、たくさん販売していますので、探してみてください。または、ガーゼに包んだ重曹を入れてもOKです。
重曹は100円均一ショップでも売っていますので、手軽に使えますよね。
干す
長期休暇のときや、週末など、子どもがランドセルを使用しないお天気の良い日に、陰干しをするのもおすすめです。
ランドセルの中にこもった湿気を取り除くことができますので、カビを防ぐこともできますよ。
背あてパッドを使用
ランドセルの背中に当たる部分は、背中から出る汗で一番汚れる部分です。
これを防ぐための、ランドセルの背中に付けられるパッドが売っています。このパッドを付けると、汗を素早く吸収して、乾燥させる効果があります。
ランドセルの汚れを防止するだけでなく、背負っている子どもにとっても、汗でべたついて、気持ち悪さを感じることがありませんので、一石二鳥です。
このように、ランドセルに臭いをつけさせないための対処も、しっかりとすることをおすすめします。
まとめ
現在では、80%ほどの子どもが人工皮革のランドセルを使用しています。
この素材は、牛革やコードバンなどの天然素材で作られたランドセルよりも臭いが付きにくくなっています。牛革やコードバンは、タバコの臭いや食べ物の臭い、カビや香水などの強い臭いが染み込みやすい素材です。
この素材のランドセルは、デリケートなので、臭いをとるときにも細心の注意を払う必要があります。
ランドセルの臭いをとるときには、まずは、臭いがどこから発生しているのかを突き止めることがポイントです。
その場所を突き止められれば、臭いの原因もだいたいわかりますよね。そして、その場所に適した方法で、臭いをとる作業を行ってください。
ランドセルの臭いが取れたら、今度は臭いをつけさせない対処をすることをおすすめします。