ピアノは音楽教育の中でも最も人気のある習い事であり、「表現力豊かな子供に育って欲しい」とか「忍耐力や精神力を向上させたい」などの理由で子供に習わせている親御さんも多いです。
私も2歳から22歳まで20年間ピアノを習っていました。そんな私から、子供のころからピアノを習うメリットをお伝えしたいと思います。
あまり人には言ったことがありませんが小学生のころから「ピアノで得をしたな」と思えることがたくさんあり、親に感謝したい気持ちです。
もちろん、私自身子供ができたら絶対にピアノは習わせたいと思っています。
子供にピアノを習わせるメリット
頭の回転が速くなる
某テレビ番組で脳科学者の先生も「ピアノを習っている子は頭の回転が速くなる」と言っていました。小さなころから指や手を動かすことは脳に刺激を与えます。
おかげで勉強で困ったこともありませんし、相手の先読みをして論破していくディベートも得意分野になりました。それは実感としてもっていて、大学生の時に1ヶ月短期留学のためピアノのレッスンをお休みしたことがありました。
帰国後、アルバイト先のレジでいつもならスッと計算できたことができなくなってしまった私がいました。「あ、これってピアノを練習していないから頭の回転が遅くなったんだ」と痛感しました。
ピアノは次から次へと鍵盤と楽譜をいききしながら音を紡ぎだす練習をするので、必然的に頭の回転が速くなります。
繰り返す練習が得意になる
どんな曲でも上手に弾けるようになるには練習が必要です。それもゆっくりから、はやくしたり、時にはリズム練習を加えて同じフレーズを何度も何度も練習します。
それができるようになると徐々になめらかなタッチで、どんな曲も弾けるようになる自信がついてきます。
実はこの「繰り返す練習」というのは小さい子が得意としている学習法と言われています。そのため小さい子の学習ドリルにはこの「繰り返し」が応用されている場合があります。
一方、大人はこの「繰り返し」を嫌います。ただ、小さい頃からこの訓練を繰り返してきた私は「繰り返し」にいよる「達成感」を得ているので嫌いにはなりません。
勉強、仕事などどんな分野においても地道な努力が可能になります。
自信がつく
小学校、中学校、高校とどんな学校でもある行事が「合唱祭」です。その時にピアノが弾けると活躍することができます。入学式、卒業式、全体合唱などでも出番があります。
実は私は勉強はできるけれど運動音痴です。でも「運動ができなくても私には音楽がある」と運動ができないことをネガティブに思ったことがありません。
もしピアノがなかったらもしかしたら自信を持つことができなかったかもしれません。
他にも、海外でピアノがあれば一芸として披露することができるなど、自分の技として生涯使うことができます。
絶対音感が鍛えられる
「絶対音感」が聞き分けられる耳を作るのは11歳までと言われています。でも、小さければ小さいほどその精度と取り組みやすさは高いといわれており、実質的には6~7歳ぐらいから音楽訓練をしなければ身に付かないと言われています。
私は2歳から習っていておかげで、気が付いたときにはもう「絶対音感」を持っている状態でした。むしろ「絶対音感」と気づかずに生活していました。
中学生の頃「なんであの音はラなんだろう?」と友達に質問したところ「それって絶対音感じゃん!」と教えてもらいました。その頃には聞いた曲の楽譜起こしができるようになっていました。
楽譜起こしは学生時代のアルバイトとしても役立てることができました。
以上のように、ピアノを習うと心も指も頭も鍛えられて、いいこと尽くしです。